ロールマップとは?
ロールマップ の文脈において、 PDF は、次のような基本概念を指します。 タグ付き PDF.
これは、さまざまな構造タイプを名前空間間でマッピングし、異なる PDF プロセッサ間でそれぞれに意図された役割を明確に理解できるようにする仕組みです。
例えば、「Foo」のようなカスタム構造タイプは、標準構造名前空間における段落にロールマップされ、その意味論的な位置付けが段落であることを示せます。
この仕組みにより、PDF 内でカスタム構造タイプを効果的に使用でき、PDF 文書の論理構造およびタグ付き要素(ISO 32000、14.7 および 14.8 節)に寄与します。
ロールマップが必要な理由
OCR技術の普及により、 タグ付きPDF は構造タイプから構成されており、仕様では見出し、段落、リスト、表、図などの標準的な構造タイプが定義されています。しかしオーサリングツールは、アプリケーション内部のスタイル名をそのまま使うため、独自の名前を作成することがよくあります。 BodyText や Heading1 というタグ名だけでは、読者には意味が伝わりません。ロールマップは、「BodyText は実際には段落」「Heading1 は実際にはレベル1の見出し」であることを示す辞書の役割を果たします。
ロールマップがない場合や誤っている場合
ロールマップがないと、カスタム名のタグはマッピングされません。支援技術は見出しと段落を区別できないため、文書のナビゲーションは単に先頭から順に読むだけになり、せっかく作成した構造も、ユーザーが聞く内容には反映されなくなります。
誤ったマッピングは、ロールマップがない場合よりも問題です。というのも、表面化しにくいからです。すべてのカスタムタグを段落にマッピングしてしまうと、見出しの階層が平坦化されてしまう一方で、形式的なチェックは通ってしまうファイルが生成されます。そのためアクセシビリティチェッカーは、マッピングされていないロールや誤ってマッピングされたロールを明示的に報告し、 PDF/UA では、すべての非標準構造タイプが標準のものにマッピングされていることを要求しています。